私が南仏グラースで出会った、MARIEJEANNEの本当の魅力

こんにちは。
MARIEJEANNEの望月です。
このブログではこれまで、サンダルウッドをはじめ、ミモザについてなど、〖香りを巡る冒険〗にてMARIEJEANNE(マリージャンヌ)が大切にしている天然原料についてご紹介してきました。
今回は少し趣向を変えて、その香りを生み出している「人」のお話をしたいと思います。

約5年前、私はマリージャンヌの日本展開に向けた打ち合わせのため、日本のチームと一緒に、南フランス・グラースにあるロベルテ社を訪れました。
そこで出会ったのが、マリージャンヌの創業者でありクリエイターのジョルジュ・モーベルです。
短い時間でしたが彼と過ごした時間は、「なぜマリージャンヌの香りは、こんなにも心を満たしてくれるのか。」その答えを教えてくれるような、忘れられない体験となりました。
今回は、私が実際にグラースで見たジョルジュの香りへの情熱と、マリージャンヌのものづくりの原点をお届けします。

世界中を自ら飛び回る「香りのハンター」

ジョルジュは、フランス・グラースで1850年から続く世界的な天然香料メーカー「ロベルテ社」の5代目という、いわば香水界のサラブレッド。一見すると、パリやグラースの洗練されたオフィスでスマートに調香を指揮しているように思えるかもしれません。ですが、彼の本質はまったく違います。彼は最高品質の天然原料を求めて、マダガスカルのバニラ農園からトルコのアイリス畑まで、世界中のローカルな生産地を自らの足で巡る「香りのハンター」なのです。

私が南仏グラースで目撃した、香りの少年の姿

緊張しながらくぐったロベルテ社のその門。実はロベルテ社の建物の入口は、あのエッフェル塔を手がけたエッフェル氏が設計したものだと聞き、「なんて古き良き歴史のある、しっかりとした会社なんだろう」と身が引き締まる思いでした。

天然原料界の最高峰とされる会社の5代目との商談

きっと、隙のないスーツにネクタイを締めた厳格な人物が現れるのだろう……そう身構えていた私の前に現れたのは、ジャケットをさらりと羽織った、すらっとして笑顔の紳士的な男性、ジョルジュでした。
「これから敷地を案内するよ」と優しく微笑む彼。彼がこの場所で、幼い頃からスタッフたちに愛されて育ってきたことが一目でわかる温かい空気感に、私の緊張はすぐに解けていきました。
その直後、私は彼の香料に対する「本当のパッション」を目撃することになります。

計算やギミックではない、本物の香りを愛する姿

敷地内を歩いていたジョルジュは、歩道の端にある小さな白い花を見つけると、文字通り「駆け足」で駆け寄り、その花をざばっと手でむしり取ったのです。そして自分の鼻へ持っていき、深く、深く呼吸をしました。
何かを感じ取ったように、パッと眩しい笑顔になったジョルジュ。彼はその花を、私たちの元へと運んできてくれました。花びらから一気に広がったのは、甘く、優雅で、嗅いだ人すべてを幸せにするようなジャスミンの愛らしい香りでした。
私は日本でもこのジャスミンの香りに触れるたび、ジョルジュがあの小さな白い花を見つけて駆け寄り、無邪気な笑顔で「この香りを嗅いで」と差し出してくれた瞬間を思い出します。
そんなジャスミンの透明感とやわらかな甘さは、マリージャンヌの香りにも息づいているのをご存じでしょうか。

例えば、〈Jasmin Patchouli(ジャスミン パチョリ)〉では、ジャスミンが持つみずみずしく上品な表情を感じていただけます。パチョリの落ち着きが重なることで、華やかなだけではない、奥行きのある美しさを楽しめるフレグランスです。
また、〈Jasmin Grandiflorum(ジャスミン グランディフローラム)〉はその名の通り、グラースを代表するジャスミン グランディフローラムの魅力を感じられるキャンドルです。 火を灯すと、花束のような華やかさではなく、朝露をまとったジャスミン畑に立っているような、やわらかく自然な香りがゆっくりと空間に広がります。

彼の「香りへの本能」は止まりません。 工場の手前では、これから抽出する予定のローズを見つけると、「こっちにおいで!」と私たちを呼び、香りを試させてくれました。上品できれいで、優しいローズの香りが、私の脳の奥まで心地よく広がっていったのを今でも覚えています。

例えば、〈ローズ シソ(Rose Shiso)〉〈Au Pied du Rosier(ロジエ)〉にも、グラースで育まれたローズが使われています。香水の中では決して前に出すぎることなく、そっと身を潜めながらも、確かな存在感を放つローズ。

あの日、私がグラースで感じたあの優しく美しい香りは、この香水の香りの中にも息づいているでしょう。
ローズの抽出した香りも試してもらいながら、さらに中に入って行くと今度は、調香師さんたちがいる部屋にも案内してくれました。ここでも様々な扉の中にある香りをこれも試して、次はこれ!こっちもおすすめだよと次から次へと鮮麗されている香りたちが運ばれてきました。
そして、調合室を案内してくれている最中、いきなり姿を消したと思ったら、中庭からまた違う花を摘んできて、私の両手いっぱいにその花びらを溢れんばかりに広げて「嗅いでみて!」と微笑むのです。
その姿を見たとき、私は心の底から思いました。 「ああ、この人は、ギミックや計算ではなく、自然にある素直な香りが本当に、たまらなく好きなんだな」と。

だからこそ、MARIEJEANNEの香水は「生きている」

世界中を飛び回り、夢中になってがむしゃらに美しい原料を探し求めているジョルジュ。グラースの道端で少年のように花に飛びついていた彼の姿を思い出すたび、私は彼が語る原料へのこだわりが本物であることを確信します。
そんな彼がつくるマリージャンヌの香水。
だからこそ、他のどんな香水ブランドとも違うのです。

流行りの合成香料で過度に着飾るのではなく、素材本来の持つ素直な美しさを、大切に、大事に、そのまま生かしている。
贅沢な天然原料が主役だからこそ、肌に纏ったとき、その人の体温や水分量と混ざり合い、世界にひとつだけの優しい香りへと育っていきます。ボトルの中には、彼の自然へのリスペクトがそのまま閉じ込められているのです。

このブログを書きながら、私はあのジャスミンやローズを嗅いだ瞬間の感動を思い出し、「この香水を、もっとたくさんの人に届けたい」と改めて強く思いました。

世界中を旅するジョルジュが持ち帰る、美しき香りの原石たち。
グラースで育まれたすてきな香りの花々。
これからもこのブログを通じて、マリージャンヌがこだわる素晴らしい原料の物語を、みなさんにお届けしていきますね。
どうぞ、お楽しみに。



マリージャンヌ 担当:望月

#グラース香水 #天然原料 #ニッチフレグランス

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