ロベルテ社の歴史
こんにちは、マリージャンヌのアリスです!
ご存じないかもしれませんが、マリージャンヌのクリエイターであるジョルジュ・モーべルは、フランス・グラースの香水業界で170年もの間、一線で活躍してきた一族、モーべル家の一員です。
この香水業界では有名な一族と、世界的に有名な香料会社であるロベルテ社との運命は密接に結びついています。
それでは、ロベルテ社の歴史を一緒に振り返ってみましょう!
モーべル時代の誕生
1850年、調香師であり蒸留酒製造者であったジャン・バティスト・モーベルが、叔父であるフランソワ・ショーヴの「ア・ラ・コンフィアンス」社(プロヴァンス地方の花や植物の加工工場)に入社したのがすべての始まりでした。
25年後の1875年に、この会社はポール・ロベルテによって買収され、ロベルテは自分の名前を社名としました。
ロベルテ社の工場は、エッフェル塔を設計した人物として知られるギュスターヴ・エッフェルが設計したことで有名です。
当時としては最も近代的な工場のひとつであります。ジャン・バティスト・モーべルの技術と努力は、1900年の万国博覧会で金賞を受賞しました。
イノベーションの時代
ジャン・バティストの息子であるモーリス・モベールが1923年に事業を引き継ぎました。父の工場で加工される花々に魅了された彼は、天然製品を得るための新しい抽出方法を発明しました。
「インコロール」エキス(1935年):この抽出法は、芳香原料エキスから色を取り除き、香りを保持します。エキスの色にまつわる制限をなくすことで、調香師は新たな創造の可能性を追求し、より純粋な香りの組成物を開発できるようになりました。
「ブタフロール」(1950年):通常よりも低温でブタン抽出を行い、花の香りをより正確かつリアルに捉える画期的な技術です。従来の技術とは異なり、この方法では花の繊細な香りのニュアンスが保たれ、自然な香りをより忠実に再現することができます。スズラン、ジャスミン、ローズなど、デリケートな花や熱に弱い花に特に適しています。
ブタフロールの技法で抽出されたエキスは、最高級の香水の製造に使用され、GUERLAIN、CHANEL、PATOUどの有名な香水メゾンから高い評価を得ています。
ロベルテはグローバル化し、成長を続ける
モーリス・モーべルが60年代初頭に亡くなった後、息子のジャンとポールが事業を引き継ぎました。天然香料製品への関心を止めることなく、彼らは、製造物の性質(香水や食品香料用の組成物や香りのベース?)においても、生産地にて農場や工場を設立すること(フランスのラベンダー、トルコのダマスクローズ、スペインのジャスミンなど)においても、活動の多様化に目を向けました。
2人の兄弟の推進力のもと、ロベルテは成長を続け、5大陸すべてに子会社が設立されました。
1984年、ロベルテ社は株式市場に上場し、アメリカ市場のリーダーであるジェイ・フレーバーを含む数社を傘下に収めました。この時から、ロベルテ社は香水専門企業の買収をやめず、世界中に事業を拡大していきました。
170年の歴史を誇るロベルテ社は、世界第7位の香料メーカーであり、天然原料では世界第1位であり、香料業界に大きな影響を及ぼす存在となっています。
以上、ロベルテ社の歴史を振り返りました。
マリージャンヌのフレグランスは原料が商品名になっている「Matières Premières」ラインとクリエイターのジョルジュ・モーべル一家の名前が商品名になっている「Héritage」ラインがあります。
全ての商品に天然原料が使用できているのは、成り行き任せではなく、ロベルテ社の強固な生産基盤があるからこそなせる技なのです!
マリージャンヌのボトルから、世界各地の花や植物の本物の香り、あるいは長い歴史を持つ調香師の伝統の技術を発見されてみてはいかがでしょうか。
マリージャンヌ 担当:アリス
翻訳協力:竹本
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